京都地域力ビジネス応援カフェ in 南丹市美山町

 12月4日(月)、南丹市美山町の鶴ケ岡小学校跡でちーびず応援カフェが開催され、37名の参加がありました。
 冒頭に、京都府の長友課長より地域力ビジネスの主旨と進め方の説明があり、「『人』が主役であり、その『つながり』がキーポイント」「地域での『普段使い』のもので、ファン、リピーターをつくる」「まずは販路から考える」「自分が楽しみながら続ける」などのキーポイントについてお話がありました。
 引き続き三色スミレの相模さんより、日頃の活動と今回提供するランチの説明がありました。(右の写真は三色スミレの惣菜)
 その後、株式会社ホクト取締役、大槻さんのちーびずセミナーがあり、最後にグループディスカッションでは地域の人、京都府地域力ビジネス課職員、中小企業診断士、ちーびず推進員等が6班のチームを組み、三色スミレの惣菜を題材にして売るための手法についての熱心なディスカッションが持たれました。

1.三色スミレの活動紹介

 三色スミレ代表の相模さんから三色スミレの活動について説明がありました。
 三色スミレは、15年前に高齢化する美山町の女性3人で、地域の配食サービスとして始められ、今では地域を支える活動として知名度が上がっています。
 配達のなかで、お客さんから「土日にもほしい」という声があったり、たくさん作った惣菜が余ったりするという課題が見つかり、今年から惣菜を真空パックし、商品化する事業に向けて動き始めました。
 弁当や惣菜は、あえて凝った料理ではなく、なるべく家で食べてもらう「普通」のおかず、身体によいものを作るように心がけています。



2.チルド技術を徹底研究 ~(株)ホクト 大槻さんのちーびずセミナー ~

 次に、福知山市を中心に配食サービスを手がける株式会社ホクト取締役、大槻さんのちーびずセミナーでは、「顧客のニーズに合った商品を作る!」というテーマで以下の発表がありました。
・個人宅配の配達ニーズも多様化しており、チルド技術を活用して対応している。
・雇用難にも、スタッフが多様な時間帯で働けるような、製造工程と配達時間の組み合わせの研究をしている。
・毎日食べても飽きない食材や味の研究をしている。
・日持ちさせるため、菌の研究など様々な試行をしている。
など、きめ細かい工夫を積み重ねていることが伝わりました。

 顧客ニーズにきめ細かく対応すると言う点では、ランチとして、提供された三色スミレの惣菜の提供方法にも相通じるところがありました。
 地域事情の大きな流れとしては、世帯の老齢化、1世帯当たりの人数減少ですが、食のニーズに関しては、明らかに多様化している現状が理解できました。そこで、サービス提供側も細分化しているニーズに対応して行く必要があります。

 

3.販路拡大に向けて、熱心なグループディスカッション

 6班のグループディスカッションがなされ、食材、味、パッケージ、値段、販路など売る方法について細部に至るまでのグループ発表がありました。
・商品構成は狙うマーケットにより変わってくるので正解はありませんが、全体的に個食化(量は少量)、ヘルシー化、値段は中価格路線と言う意見の班が多かったようです。
・生産、販売場所ともに地域とのつながりを有効活用して行くべきという意見がありました。(写真右はディスカッション風景) 

 

●平成30年3月27日掲載【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 西河 豊

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

京都ちーびず(京都地域力ビジネス)