京都地域力ビジネス(ちーびず)セミナー
「ちーびず継続計画の作り方!」 in 城陽 きらっと
~第2回:お金の使い方~
平成29年2月7日(火)城陽市の「きらっとコミュニティカフェ」で、京都地域力ビジネス(京都ちーびず)セミナー「ちーびず継続計画の作り方!」~第2回お金の使い方~が開催されました。参加者は、一般参加者、NPO法人きらっとの理事長、京都府職員、中小企業診断士と合わせて16名でした。
まずは、京都ちーびず3つのポイントの1つでもある「つながり」を作ってもらうために参加者の皆さんに自己紹介をしていただきました。参加者の中にはこれから事業を始める方や、すでに始めておられる方、すでに「つながり」があって来られた方など様々な人が参加されました。
1.実践者の長澤さんのお話
最初に実践者の活動発表ということで長澤さんからお話をしていただきました。長澤さんは、宇治市でカフェ・マリエというお店を営まれており、地元の農家の方たちとの"つながり"をたいせつにして「安心・安全・美味しい」をコンセプトに食を通じて社会貢献という思い持ってお店をされています。
当初は自宅でケーキ工房をしていたので家賃がなく、捻出しなければいけない固定費が少なくすんでいたけれど、今は店舗を借りてカフェ事業をしているので非常に厳しいというお話をされました。
しかし現在、婚活イベントなどを自主企画されたり勢力的に明るくがんばっておられる姿が印象的でした。自分がやりたいことだけを追求するのは難しいけれど、高い目標を持ち、その目標を達成する為には計画を立てることが重要であるとのお話もありました。今回のセミナーの参加者の中には、長澤さんの「つながり」で参加している方もたくさんいらっしゃいました。最後に長澤さんからケーキの差し入れがあり皆でおいしくいただきました。
2.中小企業診断士の「お金の使い方」のお話
次に、「京都ちーびず」におけるお金の効果的な使い方について座学を行いました。
今回の座学では、
①仕入と在庫と売上原価の関係を理解する
②費用と収益が対応関係にないといけないので、ちーびず以外の収益を計上したのであれば、ちーびず以外の経費についても網羅的に計上する
③固定費を支弁するために必要な売上をあらかじめ把握しておく
という3つのポイントを実際のビジネスの現場における事例を交えながらお話させていただきした。ちーびずにおける効果的なお金の使い方は、「地域の課題解決につながることにお金を使う」「地域の方の雇用を増やす」「そのためにお金を使うことがちーびずの目的である」ということをお伝えして座学は終了しました。
最後は、参加者の皆さんによる意見交換の時間をとりました。参加者の方は熱心にほかの方の意見を聞き、実践者の長澤さんのお話を、メモをとりながら聞いている参加者の方もおられました。今後も、ビジネス的な手法を取り入れながらたくさんの方とつながって地域の課題解決を図るということを実践していっていただきたいと思います。
●平成29年2月17日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 林 篤彦