京都地域力ビジネス(ちーびず)セミナー
「ちーびず継続計画の作り方!」 in 京都府庁
~第1回:お金の稼ぎ方~
平成28年12月14日、京都府庁の2階会議室にて、京都ちーびずセミナー「ちーびず継続計画の作り方!」(第一回:お金の稼ぎ方)を開催しました。参加者は、一般参加者、京都府、中小企業診断士の合計12名で、一般参加者の熱心な受講姿勢と他の参加者との活発な交流が目立った2時間となりました。
1.「ちーびず継続計画の作り方!」 第1回:お金の稼ぎ方 講師 湯川 俊彦
冒頭の自己紹介では、一般参加者(8名)それぞれが考える地域
ビジネスの紹介と、それぞれがどういった「想い」で取り組んでいるかを紹介されました。その後、用意されたおやつと飲み物を選んで、和やかな雰囲気でセミナーがスタートしました。
今回の参加者全員が、初めて京都ちーびずに参加しようとしている方々でしたので、講義では、まず「京都ちーびず」とは何か、どういった考え方なのかという基本の部分を丁寧に解説しました。特に「ビジネス的手法」、「地域課題の解決」、「持続的なまちづくり」などのキー
ワードについて、詳しく解説しました。その上で、本日のテーマである「お金の稼ぎ方」について、テキストを元に、1. コンセプトの重要性、2. 共感者の増やし方、3. 売上の上げ方を順に解説しました。いずれも事例のケーススタディをはさみながら、できるだけわかりやすい講義となるよう意識しながらセミナーを進めました。
ちーびずは、ビジネス(事業)であること。また、ビジネスはコンセプトが一番大事であること。特に、なぜ地域の課題を解決するのか?という視点が必要であり、それをビジネス的手法により取り組むことが「ちーびず」であること、これが最も重要なポイントです。そして、共感者(顧客)に対して、いかに「理屈」と「感情」を伝えるか、共感者をどう増やすか、ビジネスとして成り立つためのしっかりとした売上計画を立てる必要があります。
2.「同じ志を持つ仲間との交流」 意見交換会
2時間のセミナーで印象的だったのは、講義途中の10分の休憩時間や最後の交流タイムにおいて、一般参加者の積極的な意見交換が見られたことです。これは、参加者が事務局を含めて12名と少人数であったことやセミナーのテーブル配置が全員の顔が見える囲んだスタイルであったことなどが好影響したものだと思いますが、何より参加者のソーシャルピジネスに対する意識の高さがそうさせたのだと感じました。お互いの想いや考えなどの意見交換をする姿を見て、「自分自身の想いを伝えたい」、「自分の考えが間違っていないか確認したい」、「他の人の考えを聞いてみたい」という、いわば共感者を探し求める姿勢であり、ちーびずの目指すところと重なって見えました。
参加者のアンケート結果からも、「参考になった」や「楽しかった」という回答が多く、また、講義だけでなく「交流タイム」がよかったとの回答も多く見られました。アンケートコメントには、「同じ考えをもつ人と話しあえたから」、「知らないことを教えていただけたので」、「講義はともかく情報交換は面白かった」とあり、「色々な取り組みをされているので、又、参加させてください」、「色々な情報をもらおうと思います」と今後も積極的に参加したいという声が見られます。
今回は第一回であり、今後もセミナーは第二回、第三回と続きます。さらなる理論や知識の習得に加え、交流や意見交換を深めていただきたいと思います。
●平成29年1月18日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 湯川 俊彦