京都ちーびずリレーマルシェ
ママさんたちの、こだわりの~プチマルシェ~
亀岡にあるふらっとHouseでは毎月一回、子育て中のママさんたちの手作り作品を販売する「プチマルシェ」が開かれます。7月からは、各地の先駆的なちーびず実践者をお迎えして経営のノウハウを学んだり、来場者や出展者全員が交流しながらコラボやファンづくりにつなげる「ちーびずリレーマルシェ」として開催。9月13日(火)には、同じ亀岡市内で藍を通して地域活性化を目指す「ほづあい研究所」の吉川慶一所長のお話を伺いました。
1.こだわりの一品が並ぶ「プチマルシェ」
アクセサリーやこどもの衣料品、インテリア用品・・・そこに並ぶママさんたちの作品はどれも本格的な作品ばかり。お客さんから「これかわいい~」の声がいたるところで聞こえてきます。各地で開催されている手作り市へ、出品されている方も多いそうです。昼間はお仕事と育児に追われ、子供を寝かしつけてから作品作りをスタート。デザインを考えてから材料を集めて製作開始・・・こだわりの作品ぞろいです。「何日もかけて夜中遅くまで作るのはしんどいけれど、売れたときは嬉しくて嬉しくて・・・そんな苦労も吹っ飛びます!!」と出展しているママさんたちは語ってくれました。また、会場の一角ではワークショップも行われています。「子育てで大変な日常から少し離れ何かゆっくりと作りたい・・・」そんなママさんたちの要望に応えて開催されています。「普段自宅ではできないものが作れる!」と人気です。この日はフォトスタンドの制作でした。同じ建物内で一時預かりのサービスがあるため、お子さんを安心して預けて参加できます。制作に没頭すること一時間。素敵なフォトスタンドが出来上がりました。10月18日に行われる次回のワークショップはクリスマスデコパージュ。クリスマスに向けた素敵なインテリアの製作はいかがですか?
2.ほづ藍ブランドから学ぶ
ほづあい研究所では亀岡市保津で藍を育て染料を作り、藍染め商品を開発。保津発のブランド「ほづ藍」を展開し、有名アパレルメーカーとの取引も多く手掛けています。また、藍染め体験などを通して藍染めの普及活動や保津川下りなどの観光資源を組み合わせた企画などで地域活性化に取り組んでいます。そんな吉川所長がご自身の体験から導かれた教訓は「一歩先のことを考えて行う」そして「人との縁の大切さ」でした。「人と同じことをしていても販売先ではなかなか扱ってくれない。先を読んで人のしていないことをすれば扱ってくれる。また、人と人との縁で事業は行われる。相手を大切に思えば相手も自分を大切に思ってくれる。それが信頼に繋がります。」普段聞けない話は貴重な経験になりました。
3.社会とのつながりの場所を目指して
主催者である亀岡子育てネットワークでは「親と子のほっこりスペース ゆりかごひろば」や子育て情報誌「子育てあるある」の発行などの支援活動を通じて、子育てしやすいまちづくりを目指しています。「通常の手作り市等では子供の突然の発熱などのトラブルによるキャンセルや子供と一緒に出店するといったことは一般的に難しいのも現実です。プチマルシェはそんなママさんたちへ社会とのつながりの場所を提供するとともにママさんたちのスキルアップも目指しています。」と企画者の石田数美さんと犬伏和美さんはその目的を語ってくれました。「今後は多世代の方々が集えるマルシェをしてみたい」と新たな企画を模索中ということです。そんな石田さんたちの取組みに注目です。
●平成28年9月29日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 鬼頭靖彦