第40回 京都地域力ビジネス応援カフェ in dricco salon
~きものを楽しむ きものを売る~
平成28年8月26日(金)「第40回京都ちーびず応援カフェ」が中京区のdricco salon(ドリッコ サロン)で開催されました。
この応援カフェは、振袖踊りの実演等で観光PRしたり、5分で着られるオリジナル着物の開発販売で若い女子たちへの和装文化振興に取り組むNPO法人京小町踊り子隊プロジェクトの取り組みを応援する目的で、NPO法人京小町踊り子隊メンバー、着物関係者、ちーびず推進員府職員、中小企業診断士など合計18名が参加。
活動紹介および着物文化が廃れないように"まずは、着物を着よう"をテーマにより着やすく親しみやすい三部式の着物の普及による着物振興や地域の活性化について3グループに分かれて意見交換が行われました。
1.京小町踊り子隊の活動紹介(代表岩崎さんより)と踊り子隊による華麗な舞の披露
まず、NPO法人の岩崎代表から、衰退している着物文化の活性化と国際社会に対してより京都をアピールするために、丹後ちりめんを使用した着物を三部式にすることで、安く簡単に着れる着物で着くずれしないということを実現し、さらに安価にレンタルできることで普段着物に馴染みのない人に"まずは、着物を着てもらおう"という着物普及活動についてのお話がありました。
次に、京小町踊り子隊のメンバーから三部式の着物を着た踊りの披露がありました。踊り子隊は、笑顔でしなやかに踊り会場は大いに盛り上がりました。その後、実際に着ている着物を脱ぐところの披露があり男性陣の目が釘付けになるシーンもありました。着物の下には普段着を着ていても着れるというところも三部式の着物の特徴でもあり、着易く脱ぎやすいということを会場全員が実感しました。岩崎代表の男性をうまく巻き込む良く出来たプロモーションだと関心いたしました。
2.グループ意見交換
次に、「きものを楽しむ、きものを売る」というテーマについて、3グループに分かれて意見交換が行われました。3グループとも着物の普及について熱く議論され、以下のような意見が出されました。
・ 若い世代の人に向けてSNSを活用して情報発信をする
・ 着物を着て様々なイベントに参加し、特典を付与する
・ きものの着やすさをもっとアピールする
・ 子育て団体など、他の団体とタイアップし着物を着てもらう
・ ちーびずマルシェなど、他のイベントにも着物で参加する
・ 着物に三部式とわかりやすいようにタグを付けてブランドを確立する
・ もっと年配の方にもアピールして若い世代だけでなくたくさんの人に着てもらう
・ 舞鶴港に来航する観光客に、京都市内まで行かなくても楽しめるように背景に好きな観光地を選べるような撮影場所を作って着物を着て写真撮影を楽しんでもらう
上記のようなさまざまな意見が出されました。これらを、すぐに実践できることと長期的に時間をかけてできることを整理し、継続的に実行に移していくことで、三部式の着物の普及と京都のさらなる活性化に繋がることを期待します。
【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 林 篤彦