第39回 京都地域力ビジネス応援カフェ in 与謝野町 リフレかやの里
~丹後で着物を着る・着物を売る~
ちーびず応援カフェが8月1日(月)与謝野町リフレかやの里で開催され30名が参加。丹後の着物関係者、着物愛好家、丹後小町踊り子隊メンバー、各地のちーびず推進員、府職員等が、三部式の着物による着物振興の是非や、丹後地域での着物の普及について交流や意見交換で盛り上がりました。
1.~振袖で踊る! ~ 三部式の振袖で、丹後小町踊り子隊がアクティブな舞を披露
まず、丹後小町踊り子隊が三部式の着物で踊りを披露。新体操のような軽やかな踊りと、あれだけ動いたのに着崩れしない振袖姿に会場から大きな拍手がわきました。NPO法人京小町踊り子隊代表の岩崎さんから丹後小町踊り子隊の紹介と実用新案の三部式着物の紹介。そして今回の丹後ちりめんとタイアップした着物文化の普及に対する想いについてお話がありました。
三部式着物は、若者の着物イメージ「着物三悪」(しんどい、価格が高い、かわいくない)を克服し、楽しい着物文化の継承とさらなる普及をとの思いからアイデアが生まれたもの。京都市内を中心に、外国人や帯結びが少々辛くなった年配の女性が購入されることも増え、売上げも少しずつ伸びてきたとのこと。
お話の後に3名の方が着付け体験。そのまま意見交換会や交流、最後の記念撮影まで着物姿。皆さんの感想は、異口同音に、きつくはなく、軽くて洋服を着ているのと変わらないとのことでした。
2.「丹後ちりめん創業300年」を見据えた丹後地域の取組のお話
京都府丹後広域振興局からは、丹後ちりめん創業300年に向けて、これまでの取り組みと新たな取組、着物に関する統計データの紹介がありました。また、丹後織物工業組合さんからは、組合のあゆみ、現状と「そもそも丹後ちりめんとは何ぞや?」と丹後ちりめんの定義についてのお話もありました。
3.伝統的な着物や三部式の着物、いろいろな着物や手法で、着物文化をつなげていけばいい
丹後の着付け教室の先生や着物関係者からは、三部式着物も着物であり、普及は着物全体の振興につながり、その着易さから着物の入り口ともなりえる。着付け教室にとってもマイナスにはならず、本物志向の着物愛好者にもつながる可能性がある。
三部式着物はインバウンド客には効果がありそう。また、男性をターゲットにして、男
女がそろって着ることも普及のポイントになる。さらに、中学生の着物体験授業や着物
と音楽のコラボレーション企画等様々な前向き意見が続出。今後が楽しみです。
【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 久保 憲司