第36回 京都ちーびず応援カフェin宇治 カフェ・マリエ
~カフェ・マリエを地域の拠点として楽しく活用するアイディアを考えよう!~


 平成28年7月19日(火)「第36回 京都ちーびず応援カフェin宇治 カフェ・マリエ」が開催されました。
 今回の会場となるカフェ・マリエは、今年3月宇治市小倉地区にオープンしたばかりですが、「地場野菜の魅力発信拠点として」「地域の方が活躍する場として」「夜の時間帯にも人が集まる地域の拠点として」の3つの視点から、場所活用のアイディアをどんどん出して、地域を元気にしていきましょう、というお話からスタートしました。

1.地域の拠点「カフェ・マリエ」

 次に、オーナーの長澤とよ海さんから、カフェ・マリエの活動紹介がありました。カフェ・マリエは、近鉄小倉駅東口から徒歩3分・JR小倉駅から徒歩10分という立地のビル1階にあり、「自然食品を材料として体質改善をプロデュースするカフェ」というコンセプトのもと、店内は都会的でクールな空間が広がっています。
 長澤さんは、城陽市の自宅で12年間ケーキ屋を営みながら地域活動をされてきました。安心安全と地産地消の視点から地元農家の方々と広く知り合い、学び、地域課題についても活動してきたこともきっかけで、ケーキより幅広い食材を扱えるカフェで、食を通した社会貢献をと開店することになったそうです。現在は「素材はウソをつかない」という信念に基づいて、京都府南部を中心に玄米、トマト、桃、ブルーベリーなど厳選した食材を仕入れ、地域の農家の方々に支えられながら地域農業を元気に、素材自体の持つ魅力をお客様に伝えたいという二つの目標に向かって奮闘中です。
 また、既に10名以上のスタッフを雇用していますが、今後も年齢・性別を問わず雇用を増やしていきたいと考えているため、現在好調なランチタイムだけでなく、夜の来店客増加が課題となっています。

2.地元野菜たっぷりの魅力あふれるメニューの品々

 いよいよ試食タイムです。最初に出されたのが、一切の調味料添加をしない甘熟トマトの冷製スープと3種類の自家製ドレッシングのついた地元野菜たっぷりの大盛サラダという、カフェ・マリエのコンセプトにぴったりの二品です。トマトをそのまま絞ると赤ではなく、淡いピンク色になることに驚きの声も上がりました。
 続いて、2種類から選べるメイン料理では、数日前から新メニューに加わったというタイカレーをいただきましたが、辛口ながらココナッツミルクたっぷりのすっきりとした後味で、何回も食べに来たくなりそうな逸品でした。
 最後は桃ジェラートが載ったデザートと、陶器で焙煎している「珈琲処ぼん」の珈琲豆で淹れたコーヒーまでついた、フルコースディナーのようなメニュー構成で、意見交換会の時間が迫るのを忘れるほど堪能しました。

2.ワークショップやちーびずバーのアイデア続々のグループ意見交換会

 最後は3班にわかれ、各班でアイディア出しが行われました。最初の視点「地場野菜の魅力発信拠点として」では、地元野菜の素材自体のうま味を活かしたメニューをさらに拡充してブログやホームページの写真でその魅力を伝えたり、イベント開催で農家の方々からプロならではの簡単で美味しいレシピを紹介してもらう、という提案がありました。
 2番目の視点「地域の方が活躍する場として」に関しては、おしゃれな店の雰囲気を活かした地元の方向けの結婚式2次会、銀婚式、婚活パーティなどの会場貸しや、当日の参加者が携わっている「リラクゼーション講座」「オルゴールづくりワークショップ」などを開いてはどうかという意見も出されました。
 最後の「夜の時間帯にも人が集まる地域の拠点として」については、自然野菜がバランスよく摂れるメリットを活かして忙しい子育てママのための子連れ歓迎ディナー、オルゴールコンサートや音楽ライブ、さらにはタイカレーなどをつまみに楽しむ「ちーびずバー」の開催など様々な取り組み案も発表されました。
 近隣には多くの住宅があり、電車の便もよいため、より多くの方々にお店を知っていただくことで、さらなる来店客の増加は可能と思われます。そのためには、魅力的なメニュー開発はもちろんのこと、来店のきっかけとなるホームページにおいて、思わず惹きこまれる写真をふんだんに使ったメニューの紹介や地場野菜へのこだわりなどを発信するとともに、さらには来店していただいたお客様にカフェ・マリエの素晴らしさをクチコミで伝えていただけるような仕掛けが期待されます。1年後どのようなお店になっているか楽しみです。



【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 藤村 正弘

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

京都ちーびず(京都地域力ビジネス)