第35回 京都ちーびず応援カフエ in かめおか北町商店街
~亀岡のまちなか 北町商店街で 遊ぶ、買う、便利をつくる!~
京都ちーびず(地域力ビジネス)応援カフエが7月5日(火) 亀岡市北町商店街「楽々荘」で開催されました。
北町商店街の方々、京都各地域のちーびず関係者や、京都府職員に加え、中小企業診断士等がチーム組み、合計3チームで熱いデイスカッションがなされ、全体の前での各グループの発表がありました。
1.佐々木会長の案内で、事前に、商店街を見学・散策
北町商店街は長らく亀岡市の中心商業地として栄え、南丹地域を中心に広い知名度を持ち地域の人々から親しまれてきました。11の鉾が繰り出す亀岡祭りの「鍬山鉾」の山鉾町としても知られています。商店街の歴史やその遺産を生かし、街の賑わいを「ちーびず」を活用しながら取り戻そうという取り組みが積極的に展開されています。
「銀座屋カフェ」は、空き店舗を活用、商店街の女性たちを中心に運営され、手作り商品等も販売されています。地域のコミュニティスペースとして活用され、商店街の各お店にある「ひな人形」を持ち寄って飾る「ひな祭り」など文化的な催しも色々開催され、街の賑わいを作っています。また、地域のセーフコミュニティーの役割も担っています。
「トゥクトゥク(タイ等で走る三輪車)北町銀座号」は鮮やかな赤が目立つ、見て楽しく乗って楽しい商店街が運営する乗合自動車で、トロッコ亀岡駅からJR亀岡駅を経由して北町商店街に向かいます。土日祝日の運行で、商店街の利用券1,000円を購入すると乗車出来るとのことです。
商店街では、街の長い歴史と文化的遺産を生かしミュージアム商店街づくりが目指されています。それを特徴づける「レトロ文具館」(文具の歴史的変遷などを具体的商品で紹介、文具店の奥に設置)・「紙の兜のコレクション展示」(甲冑を紙主体に4~5カ月かけて手作り、これを着装して武者姿でイベントにも参加)を見学しました。
2.各グループで交流と熱心なディスカッション
商店街の視察後、商店街内にある料理旅館・レストラン「楽々荘」(洋館と和館等は国の登録有形文化財、七代目小川治兵衛作庭の庭園は京都府登録文化財)で交流と熱心なディスカッションが行われました。
京都府地域力ビジネス課長友課長から本日の「応援カフェ」の趣旨と進め方の説明を含むあいさつの後、参加者の自己紹介があり、その後フルーチェ活動をしているお二人によるフルートとチェロの演奏や楽々荘さんの「ドルチェ(甘いお菓子)」が会場をなごませました。打ち解けた雰囲気の中で、以下のような意見・アイディアが出されました。
○北町商店街はかつて亀岡市の中心商店街として栄えた歴史とその遺産を持ち、それを発掘して持続的にPRしていけば、十分賑わいにつながるものと考えられる。ただ、街を通行しているだけではその「良さ」は実感しにくく、イベントの開催、看板・案内板の設置、マップの作成と配布、ボランティアガイド等による案内、スマホなどITを活用した情報発信(インバウンド向けを含む)等により、その「良さ」の「見える化」を図ることが重要である。
○今回の「カフェ」では参加者に北町の「良さ」が十分伝わったと思われ、そういうファンを継続的に作って行く取り組みが必要である。丹波・美山・京北など近隣地区で「ちーびず」に携わるメンバーからは、今後協力してそれぞれの地域を活性化していきたいという意見も出された。地域ネットワークを形成し、北町商店街が南丹地域等の連携により、「ちーびず」の発信拠点として発展することが期待される。
○今回のカフェに参加し、亀岡市の旧中心商業地としての北町商店街の奥深さが実感された。「紙の兜コレクション」などは素晴らしいものであり、十分集客力があると考えられる。これらの良さをまず地元の人に一層知ってもらい、地域外に発信してもらうことが重要である。その意味で、「銀座屋カフェ」などに集うママさんやシニア層により商店街を訪れてもらうよう、空きスペースを活用した「公園的なもの(子供も遊べる)」の整備も望まれる。また、北町の「鍬山鉾」を生かし、より広範囲に集客することも考えられる。
【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 金田 修