京都ちーびずリレーマルシェ
伏見で丹後の旬を食す会
平成28年5月26日(木)に夕方以降の集客をはかりたい「みんなのカフェ(伏見)」と丹後の魚を京都市内でPRしたい丹後の漁師さんとがコラボした「伏見で丹後の旬を食す会」が開催されました。参加者約40名は、京都ちーびず推進員の蒲田充弘さんの進行で海鮮丼と伏見の酒を楽しみながら丹後の漁師らのおはなしに耳をかたむけました。
1.漁師や丹後のガイドが丹後の魚の魅力を紹介
初めに、現役漁師の鈴木悠也さんから京都の魚のブランド化について伺いました。今回の海鮮丼のメイン具材である鯛は、取れたての魚の味を地方の方にも伝えたいとの思いで、「神経締め」で作られたそうです。「神経締め」とは、魚の神経を破壊することで劣化を遅らせ熟成させる方法です。活け越しで魚の疲れをとり、放血(血抜き)や神経抜きなどの工程を通してうまみを引き出すそうです。「魚の品質を守ることで、京都でとれる魚のすばらしさを地方へ伝えたい・・・」そんな思いからこのような取り組みを行っているそうです。
次に「うめや本舗」代表の梅田肇さんから丹後の魅力を伝えてもらいました。宮津湾では毎日定置網漁が行われており春は鯛やヒラメ、夏はアジや白いか、秋はアオリイカやカマス、冬はブリなど季節ごとに様々な魚が採れるそうです。「果樹園でもぎたての果物を食べる様に、早朝に水揚げされた魚を自分で握りずしにして食べてほしい。作る楽しさ、取れたての魚の味を体験してほしい。」とのこと。これから脂が乗ってくるアジやサワラがおすすめだそうです。また、定置網船の乗船や漁港での水揚げ見学もできるそうです。そんな魅力あふれる丹後、ぜひ体験しに訪れてみてはいかがでしょうか。
2.旬の真鯛やヒラマサに山城ネギもコラボレーション
海鮮丼は真鯛、ヒラマサ、白いかなど今が旬の魚が6種類と盛りだくさん!またオコゼのから揚げやサワラの押しずし、ワカメのサラダ、ぐら汁が出されました。参加者は自分で薬味に朝採れの山城のネギや紫蘇などを添え、新鮮で旬な丹後と山城の味、そして伏見のお酒を堪能しました。鈴木さんと梅田さんの話を聞きながら丹後の風景を想い、今度は潮風を感じながら丹後でこんな新鮮な海鮮丼を食べてみたい。そう感じさせてくれるひとときでした。
3.新たな「つながり」で地域の拠点としての機能強化を図りたい!!
会場となった「みんなのカフェ」は東日本大震災の避難移住者と地域の人たちとの交流の場としてスタートしました。「つながり」をテーマに活動されており、ランチを中心に地元のママさんたちにも人気のカフェです。代表の西山祐子さんは「集客面がまだ弱い夕方以降の時間帯で定期的にちーびずマルシェやちーびずバーを開催し、地域の拠点としての機能強化を図りたい。今後も月に1回、こうした催しを開いていこうと思う!」と決意を新たにされていました。明るく話す西山さんを見て、今後、伏見の「みんなのカフェ」が、京都府各地の様々な魅力の発信拠点としても発展し、さらに地域に愛される場所になっていくだろうと思いました。伏見「みんなのカフェ」の今後の取組みにも注目です。
●平成28年6月2日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 鬼頭靖彦