喫茶ゆめさら
~人が集い自然体でいられる場所~
舞鶴総合文化会館内にあるコミュニティカフェ「喫茶ゆめさら」へ今回2回目のハンズオン支援で訪問しました。1回目の訪問からひと月、オーナーの米澤さんのお話をお伺いすると、その後少しずつ新たな取組も始まり、この場所が、「人と人がつながる場所」「再会できる場所」として、パワーを持ち始めていることを感じました。
1.つながりがつながりを生む「販売コーナー」と「おけいこ・講座」
ゆったりとした店内の真ん中には、手作り品の販売テーブルが二つ。ひとつには地域の店や生産者などから仕入れた食べ物関連、もうひとつは地域の作り手さんの作品や雑貨などを並べています。特に、米澤さんご自身が、お菓子やパンをつくるのが得意なので、米澤さん手作りのクッキーやケーキなども常時品揃えがあり、店内でコーヒーと一緒に楽しむこともできます。オートミールとレーズンのクッキーはオートミールの配合を工夫してちょうどいい歯ごたえに仕上げられていて、優しい甘さで大人気だそうです。他に販売している商品も、米澤さん自身のつながりで、商品の背景についてもよく知っている方から仕入れたものを並べており、販売する際にも説明して頂け、生産者と地域の人がつながる場となっています。
また、広い店内のひとつのテーブルの一角を使って、定期的に予約制の講座を開催しています。11時~15時くらいの間に行うものが多く、ランチ・ドリンク付き、または各自ランチを注文してもらう場合もありますが、定期的にこの場に通ってもらうきっかけにもなっています。現在、開催している教室はそれぞれ月1程度、クレイセラピー、ハンドマッサージ、スクラップブッキング、マンダラパステルアートなど、そして最近ではプリザーブドフラワーのアレンジメントレッスンもはじめました。そんな趣味や作品の教室の他、最近増えてきたのが、自己啓発系のもの。子育て世代のお母さんなど、特に普段の生活ではゆっくりと時間をとって自分自身のことを振り返ったり将来について考えたりする機会が取ることができません。ここで実施する講座内で自分に向き合う時間をとり、お客様同士のグループで話し合う場があることで新たなエネルギーが生まれ、それぞれがやりたいことを応援する関係が生まれることにもつながりそうです。
2.今後に向けて
多世代のお客様同士のつながりを生む場、特にママ世代の交流の場としてもっと活用をしてほしい、舞鶴外から転入された方にも、集ってほしい、特技を活かして活躍してほしいという思いもあり、まずは、開かれたイベントとして定期的なマルシェの開催も考えられています。つながりがつながりを呼び寄せて、地域の人が活躍できる場として、また共感してもらえる人も拡がっていくことと思います。そんなつながりで継続した運営ができる体制を強くしてくれるものと信じています。夢が広がっていく場として「ゆめさら」を起点にした今後の舞鶴での取組が楽しみです。心より応援しています。
●平成28年3月⑱日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 阪本純子