京都ちーびず起業セミナー (財務)in 舞鶴市
舞鶴市の「ぎゃらりー喫茶こもれび」にて、平成28年の2月16日、京都ちーびず起業セミナーを開催しました。参加者は9名で、座学とケーススタディを学びながら「思いを形にして仲間の輪をげよう!」をテーマに話し合いました。
昨日の夜に降った雪景色を見ながらのセミナーとなりました。全体の流れとしては、自己紹介に始まり、京都ちーびず起業セミナー「財務」の座学があり、体験談のお話を聞き、最後に交流会として、財務理論と体験談の実践をからめて、全員で積極的な意見交換となりました。
1.京都ちーびず起業セミナ―「財務」編 講師 久保憲司
「財務」の基本的な説明を行い、ちーびず起業にも大切な基本計画を学んでもらいました。
財務計画とは事業の実態を数字で表し、客観的に評価することであり、客観的に評価する目的とは、事業を継続する力があるかを知ることである。そのためには以下の計画が大切になる。
① 赤字を垂れ流さないか(利益計画)
② 資金をバランスよく調達できるか(資金調達計画)
③ 資金がうまく回っていくか(資金繰り計画)
計画を作ったあと、実績を把握し、計画との差異を分析し、計画を見直すという、PDCAサイクルを回す必要があることを説明しました。
2.体験談お話 講師 舞鶴ふるるファーム(株)農業法人ふるる 苫米地 祥文 氏
舞鶴ふるるファームは、地元の農家などで構成する「株式会社農業法人ふるる」が管理運営している。2006年1月に同法人が設立、同年7月に同農業公園がオープンしました。
10年経過して、地域では人気のスポットとなりました。しかし経営についてはいろいろ課題があり厳しい状態でした。そこで、経営改善のために2年前に家族と一緒に移住してきて色々と改善を行ってきました。まず原理原則である以下の3点を周知徹底しました。
①業種・業態の特徴、特性 ②人を育てられるか ③組織をまとめられるか
また、外部環境として地元の農業生産物の生産量の少なさと消費量について課題があること、内部環境については従業員の役割分担、任務の自覚、組織の見直しを実施しました。財務的な改善は、価格設定の根拠や割引還元率・会員割引等の見直しを行う。利益率については直売マーケットの改善を実施することができました(売上総利益率14%⇒23%)
レストランは盛況であるが、顧客受入れ能力をオ―バーしており、喫緊の課題であり、効率的なスペース等の改善により、収益の増加を見込んでいる。
●平成28年2月25日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 久保憲司