京都ちーびず起業セミナー (マーケティング)in 舞鶴市
舞鶴市の「ぎゃらりー喫茶こもれび」にて、平成28年の2月9日、京都ちーびず起業セミナーを開催しました。参加者は9名で、座学とケーススタディを学びながら「思いを形にして仲間の輪をげよう!」をテーマに話し合いました。
全体の流れとしては、全員の自己紹介に始まり、京都ちーびず起業セミナー「マーケティング」の座学があり、かたい話のあとで「ぎゃらりー喫茶こもれび」のコーヒーとオーナー手作りさつまいもスイーツをいただきながら、体験談のお話を聞き、最後に交流会として、マーケッティング理論と体験談の実践をからめて、意見交換をしました。
1.京都ちーびず起業セミナ―「マーケティング」編 講師 久保憲司
京都ちーびず起業セミナー「マーケティング」編 『思いを形にして仲間の輪を広げよう!』の副題で説明する。はじめにマーケティング入門としてマーケティングの基本を理論的に理解してもらう。内容は価格を決めるポイントや販促活動のポイントを学んでもらう。次にちーびず的関係性づくりは、いかに地域の人や団体とのつながりにかかっていることを実感してもらう。
ファンづくりのポイントは
・「誰にどんな価値を届けるのか」を言葉で表現する。(喫茶こもれびのオーナーとお孫さん)
・「事業を通じて何を実現するのか」「どのように実現するのか」「なぜその事業をするのか」を発信して共感を得る。
・「見込み客を増やす」「ファンに育てる」ための仕掛けをつくる。
・つながりをつくるツールを使いこなす。
2.体験談お話 講師 ほづあい研究所 吉川慶一 氏
38年間、藍の染色の仕事に従事してきて、昨年1月に「NPO法人ふるさと保津」とのつながりができて、起業をされる。当初は後継者がいないと思っていたが、地元亀岡高校の女の子が"藍染をやりたい"と弟子入りしてくれ、彼女のお母さんはじめ家族の人たちも藍染に興味を持たれ、後継者が出てきた。ゆくゆくは、保津の若い人たちを中心に、もっと藍染を広げて、保津から藍染をブームにしたいと考えることができた。
藍の幻の種は、四国からNPO法人の中野さんの協力もあり、入手できたものである。その種で、150キログラムの沈殿藍をつくることができた。天然の染料として、ブランド化して、保津発の天然藍染のブームが巻き上がることに、期待しつつ、保津のすいたん農家の仲間の協力も得て、次世代につなげていきたいと考えた。最近では、オンワード樫山からジーパンの染色, 舞扇堂から扇子600本の注文や、東京の洋装店から55着の注文がある。いよいよ、ビジネスにつながってきた。
●平成28年2月25日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 久保憲司