京都ちーびず起業セミナー カフェ実習 in 城陽
城陽の「きらっとコミュニティカフェ」にて2016年2月5日、京都ちーびず起業セミナーのカフェ実習が開催されました。参加者は 9名。今回はコミュニティカフェの運営を、「歌声喫茶」という一つの企画を体験し、その振り返りを参加者同士で行い学びを深めました。最後に中小企業診断士から全体の振り返りとしての総評を共有しました。参加者は歌声喫茶を純粋に楽しみに来られた方や、音楽療法やコミュニティスペースの運営など活動をされている立場の方など様々な方が来られ、学び合いや交流が活発に行われました。
1.カフェ実習で「歌声喫茶」を開催してみよう! Jスイートプラム 山下 千智 氏
「歌声喫茶」とは、50年代に流行しその後衰退したものの、今でも高齢者を中心に人気があり各地で開催されている企画です。交代に歌うカラオケやプロの演奏を聴くコンサートとも違い、伴奏者のリードで参加者全員が歌い、懐かしさや楽しみを共にすることで参加者の癒しや一体感を醸成し、参加者に活力を与えます。
伴奏を担当した山下さんは「Jスイートプラム」という「よし笛」(琵琶湖等で取れる植物素材「よし」で手作りされた笛)を演奏するグループで市民センターや高齢者施設、福祉施設等で主に高齢者のレクリエーションのための地域貢献活動を非営利で行っています。今回考案いただいたプログラムでは全員で歌うことはもちろん、異なる2つの歌を2グループがれぞれ同時に歌うゲーム(スタントコーラス)や、替え歌、簡単な体操にもなる手遊びなども織り交ぜて参加者を楽しませる仕掛けがふんだんに盛り込まれていました。
2.本日の振り返り(意見交換と発表) 司会と総評 松下 晶
2グループに分かれて本日の振り返りとして、本日の感想や「今回はお客様として歌声喫茶に参加したが、主催する側に立った時に考えること」というテーマでの意見交換を行い、グループごとに出た意見を発表しました。「居場所作りへのニーズは高い。今回のような企画を行う場所も集会所など選択肢が多く、地元の人とのつながりを活用してこれから企画していきたい」、「起業として考えると重たい。きらっとカフェを活用して、今回のセミナーでの学びも活かしてできることからしていきたい」など、前向きではあるものの自分たちで企画を作ることの難しさを認識した現実的なコメントがありました。
私も司会という立場でありながら歌声喫茶を楽しみつつ、参加者の皆さんの熱い思いに触れることができた貴重な1日となりました。
●平成28年2月25日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 松下晶