京都ちーびず起業セミナー in 城陽市

 平成28年1月15日(金)、城陽市寺田高田の「きらっとコミュニティカフェ」にて、京都ちーびず起業セミナー「経営」編 『思いを形にして仲間の輪を広げよう!』を開催しました。参加者は一般参加、会場運営者、京都府、中小企業診断士合わせて12名でした。
 まず初めに、京都ちーびず起業セミナー「経営」編の座学があり、その後、NPO法人加茂女の曽我千代子さんから京都ちーびずの実践例を発表していただきました。最後に参加者同士で意見交換をし、交流を深めました。

1.京都ちーびず起業セミナ―「経営」編 講師 小松﨑哲史

 冒頭で京都ちーびずの3つのポイント、すなわち①府民自らが取り組むこと、②多様な主体と連携協働して取り組むこと(つながり)、③ビジネス的な手法により仕事や新しい働き方を生み出して、地域の課題解決(地域づくり)の継続を目指す、について説明しました。次に、この3つのポイントを踏まえて、ちーびずで起業する際の事業のコンセプトの作り方を説明しました。各々がやりたいこと、各々ができること、地域が求めていること、この3つが重なり合うところをつなげることで、ちーびずのコンセプトを作ります。説明の後には、個人ワーク・グループワークでちーびずのコンセプト作りを体験していただきました。
 ちーびずを継続するためには、その活動の継続に必要な対価を得る必要があります。チャレンジつねよし百貨店実行委員会と京都発・竹・流域環境ネットの事例により、対価を得る方法について説明しました。
 そして、思いを形にするためのビジネスモデルキャンバスの描き方を、京都発・竹・流域環境ネットの事例により説明しました。ビジネスモデルキャンバスを描くことで、地域にどう役に立つ?、どんな価値を与える?、地域の誰の役に立つ?、誰から対価を得る?、何で対価を得る?、どんな強みがある?、協力者は誰?、どんな活動をする?、どう知らせる?、どう届ける?、どんな関係を築く?、必要なコストは?といったちーびずを行う上で必要な要素を整理し、思いを形にすることができます。
 思いを形にしたら、地域に飛び出して実際に地域の方々の話を聞くことの重要性について説明しました。ちーびずは地域に求められていることを行う必要がありますが、それは地域の方々に聞かなければわかりません。

2.京都ちーびずの実践例の発表(講師 NPO法人加茂女 曽我千代子さん)と意見交換

 引き続いてNPO法人加茂女の曽我さんから、京都ちーびずの実践例として加茂女の活動の変遷と活動に対する思いについてお話がありました。その後の質疑応答で参加者同士の話が活発になったので、そのまま意見交換に移行しました。この躍動感は、ちーびずのイベントならではです。どうしたら活動を継続できるのかという質問に対し曽我さんが答えた「一人が頑張ったらみんながついてくる。一人が腹を据えたら活動は継続できる。継続のためにはどこまで腹を据えてがんばるかだ。」という言葉が印象に残りました。

  ●平成28年2月25日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 小松﨑哲史

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

京都ちーびず(京都地域力ビジネス)