京都ちーびず起業セミナー in 京丹後市
京丹後市の「和い輪い楽習館」にて、平成28年の1月21日、京都ちーびず起業セミナーを開催しました。参加者は7名で、座学とケーススタディを学びながら「思いを形にして仲間の輪を広げよう!」をテーマに話し合いました。
全体の流れとしては、全員の自己紹介に始まり、京都ちーびず起業セミナー「マーケティング」の座学があり、その後、「和い輪いがや我家」のコーヒーを飲みながら、交流を深めました。最後はつねよし百貨店の東田一馬さんから体験談を聞かせていただき、意見交換をしました。
総評として、つねよし百貨店のマーケティングは顧客ニーズ、ターゲッティング、地元に貢献していることが、継続していけるポイントであることで、締めくくりました。
1.京都ちーびず起業セミナ―「マーケティング」編 講師 久保憲司
京都ちーびず起業セミナー「マーケティング」編 『思いを形にして仲間の輪を広げよう!』の副題で説明する。はじめにマーケティング入門としてマーケティングの基本を理論的に理解してもらう。
内容は価格を決めるポイントや販促活動のポイントを学んでもらう。
次にちーびず的関係性づくりのポイントを説明する。内容は、いかに地域の人や団体とのつながるりにかかっているかを実感してもらう。
<ファンづくりのポイントは>
・「誰にどんな価値を届けるのか」を言葉で表現する。
・「事業を通じて何を実現するのか」「どのように実現するのか」「なぜその事業をするのか」を発信して共感を得る。
・「見込み客を増やす」「ファンに育てる」ための仕掛けをつくる。
・つながりをつくるツールを使いこなす。
2.体験談お話 つねよし百貨店 講師 東田一馬 氏
つねよし百貨店は2012年にチャレンジする地域の小さな百貨店として、前身の常吉村営百貨店を引き継いで再スタートしました。常吉村営百貨店は農業と福祉と暮らしを柱に1997年に地域住民34人が出資て始めた地域のお店でしたが、15年の歳月と共に中心メンバーも高齢化し、時代の変化の中で住民が800人から400人に減少し運営が厳しくなり、拍手で終えました。しかし東田夫妻は一度、閉じると二度と再開することができないと思い、形を残そうと新たなお店のしくみとネーミングにこだわり『チャレンジ!つねよし百貨店実行委員会』として、期待感を抱かせず、地元の協力を得られるようにしました。東田夫妻は外部人材の採用で、地域おこし協力隊として他府県から来られました。
"チャレンジ!つねよし百貨店10訓"はまさにソーシャルビジネスの方向性を示しているものでした。
●平成28年2月4日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 久保憲司