京都ちーたび参加通信
<SO・BA・手打ち 体験講座 東舞鶴編>
~皆で一緒にやってみれば楽しく進められる~
12月23日(水、祝日)東舞鶴市のぎゃらりー喫茶 こもれびで、永井玲子さんのガイド、白屋そばの会の協力によって、そば打ちを体験・交流してみようという講座が開催された。
合計20名で楽しくプログラムは進められた。子供さんを連れての親子参加も多く見られた。
1.地域で生産したそばを打ってみる体験講座!
ガイド役、永井玲子さんの挨拶に始まり、地域の白屋そばの会の熟練そば職人、佐藤さん、石谷さんの説明で、標準的な2:8そば(そば粉8割、小麦のつなぎ2割)を作る体験講座が催された。
参加者は15人で、白屋そばの会の5人の方が、教える側で参加した。
参加者は、高浜地区を始め地域周辺の方で、去年のそば打ち体験やシリーズ企画のそば収穫体験から連続参加の方も多かった。
白屋そばの会とは、東舞鶴高校の山岳部OBの方が、そばを食べたいと始めその後白屋町の有志の方を中心に耕作放棄地でそばを作っている。5年前には3Rの広さ(現在は10R)で始めたものであり、開催地のぎゃらりー喫茶 こもれびで毎月第4土曜にそばの日と称して、集いを持っている。(一般参加も可能)
2.皆で一緒にやれば、楽しく進む!
子供と一緒に家族参加の組みも多く、右写真の通り、熱心な蕎麦つくりの時間が進んだ。
工程は、1.水まわり(こね鉢で水とまぜる)→2.こね:くくり(玉にするまでこねる)→3.へそ出し(玉の空気を抜くまでこねる)→4.のし:丸出し(手のひらと麺棒で丸状になるよう広げていく)→5.四つ出し(丸から四角になるよう広げる)→6.本のし(麺棒で厚さ1~1.5mmまで伸ばす)→7.たたむ(4重にする)→8.切る(厚さ1~1.5mmになるように)
参加者は薄く「のす」ところと、そば包丁で一定の太さで切るところに難しさを感じているようだった。
親子参加も多く、子供の「こねた玉は思ったよりむちむちと粘りがある」などの感想があった。
その場で調理利して貰い、自分が打ったばかりのそばを食べる味は格別のものがあり、やはり打ちたてのそばは美味しいという声がほとんどだった。
交流会では、自分で始めたい場合のそば打ち道具の揃え方についても懇切丁寧な説明が、白屋そばの会の佐藤さんからあった。
3.生産から食するまでをトータルで体感する!
交流会では、お楽しみの自分で打ったそばの試食と意見交換会があり、次回も参加したいというリピート志望の意見が多かった。本ちーたびの講座はシリーズものであり、葉そばの収穫、そばの収穫、そして、今回のそば打ち体験と続き連続参加者には、そばを生産するところからの一連の流れを体験することが出来る。右写真の通り、ぎゃらりー喫茶 こもれびからは、自分たちの刈り取ったそば畑も眺めることが出来るので、生産から、試食するまでに多くの工程があることを実感できる。
4.今後に向けて
今回のちーたび企画は内容、価格ともに、参加者の表情を見ても申し分がなく、シリーズ企画になっているのも次を楽しみに出来る強みとなっている。家族で参加できるのも子供への貴重な体験提供の場として有効である。
この「ぎゃらりー喫茶 こもれび」での企画には、今回ガイド役になった永井さんの「自分一人ではやりたいと思っていてもなかなか実現できない、それを仲間と一緒にやれば、楽しく進められ、気づきがある」というシンプルかつ明確なメッセージがある。
それは、白屋地区を中心に徐々に広まりを見せている。
来年に向けては、同様の趣向で一緒に作ってみようと言う主旨で「へしこつくり」を教室化すべく仲間とともに試行している。
「継続は力なり」であり、是非ともシリーズの継続を期待したい。
●平成28年2月4日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 西河豊