食べる・生きる・喜び・結び 事業

 「Social Mobility」が展開する「食べる・生きる・喜び・結び」事業は28年から開業予定のカフェで新規事業として安心安全な「食」を切り口にした学習会・試食会や地元生産物の即売会と試食会などをちーびずの手法を活用して実施する事業です。
 食べることを通じて生きることや喜び、人とつながることを考え実践していく場にしたいとの思いがあります。「京都ちーびず立ち上げ支援のプログラム」の事前相談で訪問し、これからの継続的な発展のための組織運営について一緒に考えてきました。

1.こだわりのカフェで安心安全な「食」を切り口としたイベントを展開

 「Social Mobility」の代表はアレルギー対応のケーキ製造業を11年間営業。
そして、添加物を使用しないで長期保存できる食品の開発や地元農産物をドライ商品にする取り組みを地域の生産者と一緒に取り組んできた経験から、食物アレルギーで悩む親子や健康志向の方の課題解決により本格的に取り組みたいと考えられるようになりました。
 平成27年に地元京都で開業予定のこだわりのカフェはそのための実践の場と言えます。カフェでは京都や他府県で頑張っている生産者と提携して新鮮なお野菜や、安心安全で美味しいご飯を提供。また定期的にイベントも開催して地域づくりにつなげたいとの意向。
 京都府や「NPO法人ぴーちゃんねっと」や「(株)よつ葉デリバリー」など、様々な先進的団体と連携し、また「ちーびず」としてビジネス手法で継続事業を目指されます。
 具体的には、月1回以上、定期的に「食」をテーマにした学習会や試食会、即売会を行う中で参加者一人一人の学ぶ機会を作り、食物アレルギーに対応したご飯や安心安全で美味しい食を自分たちで作れるようになってもらうことも目標の1つです。

2.これからに向けて

 まずはこれから開業予定のカフェ事業をしっかりと運営して、ちーびずを実践する土台作りに注力することが重要です。その際に大切なのはイベントとカフェ営業を相互に関連させることです。
 イベントからカフェへの集客、また反対にカフェからイベントへの集客ができるように置きチラシやポスターの掲示などきめ細かい告知の取り組みが必要になります。
 コンセプトは、素材や味にこだわり、高齢者にも優しい店作りのカフェで、「学び」や「体験」を提供すること。強みである11年のケーキ製造のキャリアと地域や社会の課題解決事業をうまく組み合わせて、「ちーびず」チャレンジに大いに期待します。


  ●平成28年2月3日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 松下晶

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

京都ちーびず(京都地域力ビジネス)