第26回 京都ちーびず応援カフェ in 笠置
今回の応援カフェは平成28年1月13日、笠置町にある「豆茶牛(マメチャゴ)」にて笠置町を楽しむ「ちーびず」を作ろう!をテーマに、地域づくりに関心のある方20名ほどが集い開催されました。笠置町企画観光課の西舘万理さんの司会のもと、京都府地域力ビジネス課の長友弘子課長よりちーびずの紹介、笠置町企画観光課の山本和宏課長より「笠置町にぎわい創出作戦」の紹介があり、空き店舗見学、参加者自己紹介、昼食会、グループ意見交換会が行われました。
1.空き店舗見学
笠置町役場の小林慶純課長補佐より、商店街にある空き店舗2軒の紹介と街の歴史について説明を受けました。いずれの店舗もJR笠置駅近くにあり、夏に賑わうキャンプ場にも近く、立地面で好物件です。各店舗では食料品や衣料品が販売され、住民の生活に必要な存在でしたが、後継者問題で今は廃業されているそうです。笠置町は今でこそ高齢化と過疎化、観光客の減少などで昔のような賑わいは失せていますが、江戸時代から京都と大阪を結ぶ船運の中継地であり「山間のベネチア」として栄えていたとのこと。また、昭和40年前半までは四季折々の風景や温泉を目当てに観光客が訪れ、駅前は大阪の「心斎橋筋商店街」のような賑わいがあったそうです。
2.意見交換会
意見交換会の前に「豆茶牛」で抹茶カレーをいただきました。コクのあるカレーに抹茶の風味が加わり参加者は大満足!店主の出牛さんはお茶の仕事にも携わっているそうで、今までになかった味の演出も納得です。その後、①笠置町を楽しむ「ちーびず」を作ろう!②笠置町「ちーびず」を空き店舗でやってみよう!③地域の産業・まちのお仕事体験「ちーたび」でアピールしてみよう!の3項目について意見交換会が行われました。
まずは地域資源の棚卸から・・・。春は木津川河川敷での桜、夏のキャンプ場での花火大会、秋には笠置山の紅葉狩り、冬は笠置山からの雲海といった風景は自慢であり、自然の中でハイキングやボルダリング、カヌーなどのスポーツも楽しめるそうです。
また、飛鳥路区の伝統行事「勧請縄」づくりやナカムラポートリーさんの「雉や鶏などのちょっと変わった裁き方」、伝統野菜「笠置三尺きゅうり」などの発言もがあり、笠置町には魅力的なものが豊富にあることを改めて気づきました。
これらの資源を活用した「ちーびず」や「ちーたび」の案はどれも魅力的でした。今ある資源を組み合わせたり、新たな要素を加えることでまた違った魅力が出ます。そんな取組みをつなぐ住民の情熱も重要でしょう。それらを持ち合わせている笠置町の取組みは将来性を感じさせてくれます。参加者の一人が「ユニークで熱い人が大勢いるので、そんな人にも触れて欲しい」と言われていました。笠置町を訪れた際はそんな方たちの暖かい「おもてなし」も期待できますね。
●平成28年1月23日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 鬼頭靖彦