第76回 京都ちーびず応援カフェ in 右京区 京北
京都地域力ビジネス応援カフェが12月11日(火)、右京区京北町の「ゆめハウス」にて開催されました。ゆめハウス、京北くろだ里の駅プロジェクト実行委員会、社会福祉協議会京北事務所、京北商工会、北部山間かがやき隊、里山デザイン、ちーびず推進員、府地域力ビジネス課など多彩な参加者総勢23名が集い、活発に交流しました。今回は、「ゆめハウス」の取り組みの紹介と試食会の後、京北商工会に移動して参加者全員が3グループに分かれて相互交流と意見交換会を行いました。
1.「ゆめハウス」の取り組みについて 代表 細見 溫 氏
地域力ビジネス課長友理事の挨拶とちーびずの概要説明の後、「ゆめハウス」代表者の細見 溫氏より、活動内容の説明がありました。
○ 助け合いながら、楽しく暮らせる地域を作る
元京都市職員で福祉に長く携わった細見さんは、7年前に地域の居場所づくりとして、「ゆめハウス」をオープンしました。歌声喫茶、映画会、お食事会、お出かけサポート、ミニデイサービスなど、地域の助け合いによって、ひとりひとりに寄り添った活動を展開しています。また、ゆめハウスには、「ゆめボックス」として、まちのレンタルボックスも設置し、お菓子や手芸など、地域の人たちがそれぞれの技に値段をつけ、助け合いの経済ができる仕組みを構築しています。
公共交通に課題のある京北で、地域住民の役に立とうとマイカー送迎もはじめ、貴重な移動手段として好評です。対価は現金ではなく、ゆめハウスの各種サービスで利用できる地域通貨の「ゆめ券」で貰う仕組みになっています。今は出来るとき、出来る範囲でのサービスになっていますが、今後は、「利用者に親切で、やさしい、寄り添った公共交通」を目指したデマンドバスとして、より便利なサービスを展開していこうと計画しています。
2.グループによる意見交換会
最後に3グループに分かれて意見交換会を行いました。テーマは、①暮らしを支え合うちーびず(地域力ビジネス)について考えよう!②ゆめハウスの活用法を考えよう! の2点で、参加者それぞれの立場から自由闊達な意見が交わされました。特に、「ゆめ券」、「マイカー送迎」に関する意見が多く出されました。主な意見は下記の通りです。
〇「ゆめ券」がゆめハウスでしか利用できない、ゆめ券を稼いだ人の使い道が少ないので、使用範囲や用途をもう少し広げて地域に流通させてはどうか。
〇マイカー送迎については、子育て世代などの若い世代で困っている人でも会員からの紹介で利用できるようにしてはどうか、京北の地区ごとに送迎できる拠点があってもいいのでは。
〇マイカー送迎をもっと発展させて、乗り合いのコミュニティバスを走らせてはどうか。日々の買物や銀行、郵便局など必要な個所を廻り、用事を済ませられれば便利だ。
〇利用者から不用品を引き取り、バザーやフリーマーケットを開催し、販売する。不用品の引き取りや購入には、「ゆめ券」を使う。そうすることで、「ゆめ券」が広く流通し、会員増加にもつなげられるのではないか。
今後も、京北に暮らす高齢者のみならず、多世代の方々が集まって交流することで地域の魅力を高め、活性化していくことが大いに期待できる有意義な会となりました。