第71回 京都ちーびず応援カフェ&交付金説明会 in 綾部市


 京都地域力ビジネス応援カフェ&交付金説明会が5月14日(月)、綾部市青野町の「絵本カフェ chouchouサクラティエ」にて開催されました。サクラティエの代表者をはじめ地域団体の皆さん、ちーびず推進員、京都府職員など多彩な参加者総勢18名が集い、活発に交流しました。今回は、「絵本カフェ chouchouサクラティエ」の取り組みの紹介、地域力ビジネス交付金の説明があり、その後参加者全員が3グループに分かれ、相互交流と意見交換会が行われました。

1.「絵本カフェ chouchouサクラティエ」の取り組みについて

 地域力ビジネス課長友課長の挨拶の後、「絵本カフェ chouchouサクラティエ」代表者の大槻真理子氏より、活動内容の説明がありました。
 2年前にオープンした「絵本カフェ chouchouサクラティエ」は、障害のある仲間がお菓子作りやカフェでの接客など生き生きと働く場としてだけでなく、地域に開かれた場として母子が気軽に立ち寄れるカフェとなっています。最初は子育てが終わった家庭から寄付された古本から始まり、近所の本屋さんからも寄贈を受けて、現在では700冊近い絵本が並びます。
 オープン1年目は客足が遠のき、厳しい時期が続きましたが、2年目に入ってからは、綾部の農産物を使ったワークショップ、おうちから出にくい人々のためのカフェ、夕方に親がゆっくり過ごせる時間を作るための「子どもナイトカフェ」など地域の様々なニーズを取り入れた企画を実践されて、好評となり、定期開催が決定したものもあります。
 今後も地域の人々に新たな価値を提供しつつ、「共生社会の実現」を目指して障害者が当たり前に暮らし、働くことを目標として頑張っていくとのことでした。



2.グループによる意見交換会

 京都府からの地域力ビジネス交付金の説明、カフェで販売しているオリジナルバームクーヘンの試食を挟み、最後に3グループに分かれた意見交換会が行われました。テーマは、①サクラティエの活用方法を考えよう、②暮らしを支えあうちーびずについて考えよう の2点でしたが、福知山市や伊根町など幅広い参加者があったことから、テーマにとらわれず、各地域の実情を踏まえた自由闊達な意見交換になりました。
〇新しい製品を開発する際には、流通させることを考えて、乾燥物や燻製、真空パックなど、出来るだけ日持ちするものを中心にして、お客様にとっても買いやすく、店にとっても廃棄ロスを減らすようなものを考える。
〇健康や美容をキーワードに、高齢者向けの「女子会」を企画し、地域のお年寄りが集まる場を提供する。
〇カフェでの飲食物の提供だけでなく、焼き菓子等店頭に置いておくだけで売上が取れるアイテムを充実させたい。
〇他団体と連携してエナジーバーを開発し、地域で行われる自転車、マラソン等のスポーツイベントに絡めて提供する。
など、様々なアイデアが飛び交いました。
 今後も当施設で多くの仲間たちが生き生きと働き、地域の方々と支え合いながら更に発展することが大いに期待できる有意義な会となりました。


●平成30年5月23日掲載【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 梅林 守

【問い合わせ先】 京都府地域力ビジネス課(京都府ソーシャル・ビジネスセンター) 電話075-414-4865

 

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