第17回 お茶の京都
京都地域力ビジネス応援カフェ in 木津川
平成27年9月から平成28年1月まで「ちーびず応援券」(プレミアム商品券)の利用時期に合わせて開催される「京都ちーびず応援博」。
参画事業の内容は、①地域振興のための特産品販売やコミュニティカフェ開催などの「京都ちーびず事業活動、特産品等」②地元ガイドと交流しながら、まちあるきをする「京都ちーたび」③食の体験・体感をプラスした販売価格12,000円の「プレミアム京都ちーたび」の3つ。
共通するのは地域課題解決の趣旨・ストーリーが発信できるものということですが、平成27年7月7日七夕の日に開催された今回の応援カフェでは、二十数名出席のもと、その企画案などについて意見交換しました。
1.バラエティあふれる特産品の数々!
京都府地域力ビジネス課長友課長から「京都ちーびず応援博」についての説明があった後、前半の交流・試食タイムでは、まず今回参加された8団体から計15種類のちーびず特産品が紹介されました。
緑茶ペーストやこんにゃくの煮物、梅ゼリー、抹茶入り玄米クッキー、神チョコ、みかんかりんとう、京の和のハーブティー、煎茶ミルクジャムなど多岐にわたり、その多くがお茶、果実など地元の特産品素材をベースとして、ひと工夫、ひと手間かけた逸品ばかりでした。
お茶を例にとると、抹茶スイーツ人気や外国人観光客の増加などもあり、一種のブームが起こっていると言えますが、今回の紹介では、抹茶だけにとどまらず、煎茶・番茶・緑茶など幅広い日本茶のバリエーションを多くの素材とコラボさせて商品開発するなど、お茶の奥深さとどんな食材にも合わせられる柔軟性を実感しました。
2.京都ちーびず応援博の企画内容を考えよう!
京都ちーびず応援博の企画内容を考えるグループ意見交換会では、参加者が7~8人ずつ3班に分かれて議論することにより、各人の積極的な発言が引き出され、時間が足りないという声も上がるほど盛り上がりました。
共通していたのは、地元に根ざし、地域への愛情にあふれる参加者はそれぞれ語ることのできるストーリーをすでに持っているということ。難しく考えなくても、それをうまく展開することで「ちーびず」や「ちーたび」を提案できることが確認できました。
「ちーたび」の具体的なアイデアとしては、各班から①こんにゃくや味噌づくり体験②梅林、寺田芋、梅ジュースなどの名産組み合わせ(城陽)③南北朝時代発祥で5種の茶銘当てを競う茶香服(ちゃかぶき)④有名でないが、クルマでしか行けない隠れた茶畑の紹介⑤安積皇子古墳と茶畑巡り(和束)など、さまざまな提案が出されました。
また「プレミアム京都ちーたび」は販売価格12,000円ですが、必ずしも1回で完結しなければならないとは限らないので、3回シリーズなどを企画することも可能です。
各人のアイデアの組み合わせなど、さらに自由で柔軟な発想が生まれると面白い企画も発信できそうです。
今回会場の準備や司会を担当していただいたNPO法人加茂女の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。
●平成27年7月31日掲載 【文責】一般社団法人京都府中小企業診断協会 藤村正弘